医院名:まえだファミリークリニック 住所:〒175-0092 東京都板橋区赤塚3丁目9−1 電話番号:03-3979-0901

便秘外来

便秘外来

便秘は、便秘のタイプや症状の内容によって、適切な治療方法が異なります。便秘にお悩みの方は非常に多い一方で、便秘体質であると捉えて医師の診断を受けずに自己診断のもと市販薬で対処している方が多いのが現状です。市販薬の服用によって症状が悪化するケースも多く、この場合専門の医師を受診することをおすすめしています。当院の便秘外来では、患者さん1人ひとりに適した治療方法を提案しています。以下のような症状にお悩みの方は、便秘外来の受診をおすすめしています。

  • お腹の張りがあっていつも苦しい
  • トイレで強くいきまないと便が出ない
  • 排便後もスッキリしない・残便感がある
  • 市販薬を服用しないと便が出ない
  • 服用量を増やさないと便が出なくなった
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 下半身がむくむ
  • 便が硬い
  • 便に血液が混じっている

便秘とは

正常な排便がない状態を便秘と言います。正常は排便とは、便意が自然と起こり、トイレに行けば数分内にスムーズに排便があり、残便感がないスッキリした状態を指します。この内容に当てはまれば、排便回数が2日に1度ペースでも問題はありません。逆に、毎日排便があっても強くいきんでいたり、スムーズでなかったり、残便感がある場合は便秘の可能性があります。薬を飲まないと便が出ない、浣腸しないと便が出ない、便が硬くて出にくい、腹痛や張りがある場合も便秘とされます。

便秘の原因

便秘は、腸管の働きが鈍くなっている状態を言います。その原因として、水分不足・食物繊維不足・運動不足・過度なダイエット・生活環境の変化・服用中の薬剤の影響などがあります。緊張感や環境変化による便秘などは、ストレスや自律神経が関連して起きる場合が多いとされています。便意を我慢することが増えると、やがて便意が起こらなくなり、排便のタイミングが分からなくなってしまいます。

便秘のタイプ

便秘には、急性便秘と慢性便秘とにタイプが分かれます。一般的に見られる便秘は慢性便秘タイプですが、慢性便秘タイプには機能性便秘と続発性便秘とに分けられます。便秘の治療には、便秘のタイプに合わせた治療が必要です。内服薬の処方にも便秘タイプに合ったものを処方するため、ご自身の便秘のタイプを知ることは非常に重要です。

①急性便秘タイプ

普段は問題なく過ごせますが、急激に便秘症状が起こる状態が急性便秘タイプです。風邪薬などの薬物の服用によって便が硬くなったり、出にくくなったりします。そのほか、バリウム検査後に下剤をしっかりと飲まないと便が固まってしまう恐れがあります。

②慢性便秘タイプ

機能性便秘は、腸管通過時間によって以下の3タイプに分類されます。

機能性便秘
  1. 結腸通過時間正常型
    直腸まで便が問題なく到着するのに、便意低下によって引き起こる便秘
  2. 結腸通過時間遅延
    大腸の蠕動運動低下によって、直腸まで便が到着するのに時間がかかる便秘
  3. 便排出障害型
    排便機能低下によって、トイレで強くいきんでも排便がスムーズにできない便秘
持続性便秘
  1. 器質性便秘
    ポリープやがん・手術後の癒着など器質的問題によって便が出にくくなる状態を器質性便秘と言います。治療方法は、手術によって原因を取り除いていきます。
  2. 肛門直腸疾患
    切れ痔・肛門狭窄によって排便困難になる便秘です。
  3. そのほか
    そのほかの疾患・または服用中の薬剤の影響で起こる便秘です。疾患としては、糖尿病や甲状腺機能低下症などの内分泌・代謝疾患、パーキンソン病などの神経疾患・筋疾患などがあります。薬剤の影響としては、歯の治療薬・向精神薬・降圧剤などに伴って便秘が引き起こります。

便秘の診察と検査

①問診

患者さんの排便状況や生活習慣、既往症について丁寧に伺います。便秘のタイプや原因・問題点などを推測していきます。問診によってだいたい病状を把握できますので、お悩みの症状を気兼ねなくご相談ください。

②触診

お腹に触れて、便秘の状態を直接確認していきます。

③検査

患者さんに必要な検査を行います。検査は患者さんと相談しながら決めていきますのでご安心ください。

④血液検査

全身の状態を調べて、便秘の症状にほかの疾患が隠れていないかを確認していきます。

治療

食事や運動などの生活習慣改善による治療が基本です。食物繊維を積極的に摂取していても、水分不足であれば便秘になってしまいます。これまでの食生活を改善し、適度な運動を取り入れながら症状を改善していきます。それでも改善しない頑固な便秘には、薬物療法を併用していきます。患者さんの年齢や便秘のタイプ、便秘の度合いによって処方するお薬が異なります。下剤には、刺激性下剤・機械的下剤・自律神経に作用する消化管運動調整剤・漢方薬があります。薬剤の効果には個人差があるため、症状の改善や変化に応じて、外来受診で少しずつ量や種類を増減しながら最適な薬を見出していきます。

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