医院名:まえだファミリークリニック 住所:〒175-0092 東京都板橋区赤塚3丁目9−1 電話番号:03-3979-0901

アレルギー

アレルギー外来

アレルギー外来アレルギーは特定の物質に対して免疫反応が過剰に働いてしまって症状を起こしています。免疫は外部から入ってきた細菌やウイルスといった異物と戦って排除するための仕組みです。原因物質に対する抗体を作って、その異物を撃退します。
アレルギーが起こる原因はまだ解明されていませんが、特定の物質に長くさらされる、生活環境などが変化する、遺伝などが発症に関わっているとされています。アレルギーでは免疫が本来であれば無害なものに過剰反応し、かゆみや痛み、じんましんなどの症状や、呼吸困難。血圧低下などの発作を起こします。
また、アレルギー症状を起こす代表的な疾患には アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、じんましんがあります。また関節リウマチなどの膠原病、全身性エリテマトーデス(SLE)や円形脱毛症などの自己免疫疾患も一種のアレルギーだと考えることができます。

気管支喘息について

肺まで空気を送る通り道の気道に慢性的な炎症が起きている状態です。気道の内側が腫れているため気道が狭くなって呼吸がうまくできなくなります。炎症の原因は、ハウスダスト(ダニ)のアレルギーが多く、これはアトピー型と呼ばれています。非アトピー型もあります。アトピー型、非アトピー型のいずれも気道を直接観察可能な気管支鏡による観察で炎症を確認できます。炎症が悪化すると気道を空気が通りにくくなってヒューヒューゼイゼイという喘息発作を起こします。
気管支喘息は、喘息発作が起きていない時も気道の炎症があります。つまり、喘息発作がなくても気道に炎症があれば喘息です。特に症状がない場合でも、炎症が完全に治まるまでは治療が必要です。喘息発作を起こしたことがない喘息患者様もたくさんいらっしゃいます。喘息発作を起こさないうちに治療をはじめればお身体への負担も軽くなります。下記のような症状があったら気管支喘息の可能性がありますので早めに受診して下さい。

気管支喘息の症状

  • 急に息苦しくなり、のどがゼーゼー・ヒューヒュー感じる(喘鳴)
  • 季節の変わり目などに、咳や息切れを起こしやすくなる
  • 夜から明け方にかけて、咳や呼吸困難で目が覚めることがある
  • 体を動かした後や長い会話後に咳や息切れを起こす
  • ほこりっぽい場所や特定のアレルゲンを吸い込むと咳や息苦しさを感じる
  • 風邪が治りにくく、10日以上たたないと治らない

気管支喘息の治療

喘息は発作が起きた時には鎮静化が必要ですが、原因である気道の炎症を治して発作を起こさないようにすることが重要です。薬物療法も、吸入薬、飲み薬、貼り薬などさまざまなものがあります。また、環境の整備や適度な運動も重要ですから、医師と相談しながらご本人にあった治療をしっかり行っていきましょう。

  • 環境の整備 アレルゲンの少ない環境を整えます
  • 運動療法 適度な運動で心肺機能や基礎体力の向上を目指します
  • 薬物療法 炎症を鎮静化させるもの、気管支を広げるものなどを用います。

食物アレルギーについて

食物アレルギーについて特定の食品を食べてアレルギー症状を起こすもので、鶏卵、牛乳、大豆、小麦、ソバ、サバ、イカ、甲殻類、バナナ、ピーナッツなどさまざまなアレルゲンが原因物質となります。通常、食べ物は異物として認識されないため栄養として利用できますが、特定の食品が異物として認識されてしまうとそれを排除するためにアレルギー反応が起こります。また、腸から吸収されたアレルゲンが血液を介して全身に運ばれてさまざまな場所でアレルギー反応を起こすこともあります。
食物アレルギーがあると、経口摂取だけでなくその成分を皮膚や呼吸などで取り入れた際にもアレルギー反応を起こします。
食品アレルギーの症状はかゆみや赤み、じんましんなどの皮膚症状が多く、呼吸器や粘膜、消化器、循環器、神経に現れることもあります。また、アナフィラキシーのような命に危険が及ぶ可能性がある全身症状が出ることもあります。症状の現れ方は体調などにも左右されますので、普段は少しかゆくなる程度だったのが、いきなり強い症状が現れることもあります。また、以前はアレルギー症状を起こしていた食品を口にしても症状が出なくなることもあります。特に子どもの場合は消化機能が成熟してくると問題がなくなるケースがよくあります。
食品アレルギーは種類が多いため、まずはアレルゲンが何かを突き止め、必要最小限の除去食で対応することが重要です。不安からアレルギーが出ないにもかかわらず、あらゆる食材を除去しまうと必須栄養素が足りなくなる恐れがあります。食品アレルギーは命に関わる可能性もあるため、自己判断せずに医師と相談しながらしっかり対応していきましょう。

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎についてアトピー性皮膚炎は慢性再発性炎症性皮膚疾患で、主な症状は皮膚のかゆみです。症状がいったん治まっても再発することが多く、発症にはさまざまな要因が関わっています。

発症と悪化因子の検索と対策

アトピー性皮膚炎というと食品によって起こると考えている方が多いのですが、汗、物理的刺激、環境、細菌や真菌、接触抗原、ストレスなども発症や悪化の原因になります。原因となるものを確かめ、必要であれば血液検査を行って、発症・悪化因子をうまく避けるようにしていきましょう。

アトピー性皮膚炎の治療

皮膚の良い状態を長く保てるように長期的な治療が重要です。治療では、発症・悪化因子を特定してそれを避ける対策、スキンケア、薬物療法を基本的に行っていきます。皮膚のバリア機能を正常に保つためにスキンケアは特に重要で、季節の変わり目には症状が出やすいため、季節を先取りしたケアを行って皮膚を良い状態に長く保てるようにしていきます。

スキンケア

毎日入浴して、顔を含めた全身を手のひらで優しく洗ってよくすすぎます。石鹸は余計なものが入っていないものを使うようにします。入浴後はできるだけ早く保湿剤をたっぷり塗布します。ただし病態や症状などによっては、適した方法が異なることもあります。ご自分に合った方法を見つけ、状態が良くなったらそれを保つためにスキンケアをしっかり続けて下さい。

薬物療法

ステロイド軟膏で正常な皮膚をできるだけ早く取り戻し、良い状態を保ちながらステロイドを少しずつ減らしていきます。皮膚の状態が悪い時だけステロイド軟膏を使って鎮めるといった方法ではよい状態を長く保つことが難しく、再発を繰り返してしまうことがありますのでご注意下さい。なお、かゆみが強い場合には補助療法として内服するかゆみ止めを処方することもあります。

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